前回はロヴァニエミでサンタクロースに会って夜行列車でタンペレへ出発したところでした。
そしていよいよ最終目的地である首都ヘルシンキへと突入します。
移動距離は700km。
ロヴァニエミからサンタクロースエクスプレスという寝台列車に乗って移動。
この旅行中、ずっとオーロラ鑑賞と移動のため遅寝早起きを繰り返していたため、深夜ベットに入ったらスッと眠りにつきました。
3月12日(6日目)
目覚ましで起きると外は真っ暗。森の中をずっと走っている。
朝4時。
妻と早く起きて食堂車でコーヒーを飲もうとまた早起き。
支度をして食堂車へと向かう。
しばらく車内を歩いていくと、
食堂車に到着。
車内には2人程のお客さんがもう座っていました。
すると入り口付近のおばちゃんが、挨拶してくれて、挨拶を返すとニッコリ。
とりあえずコーヒーを頼んでゆったりして。
外は真っ暗で景色も何も見えないけど車内は落ち着いていて心地よい。
まったりしていると、先ほど挨拶したおばちゃんが近づいてきて話しかけてきた。
フィンランド語で早口だったので聞き取れなかったが、
「良かったらこれ読んで」というニュアンスで新聞紙を渡してくれたのでお礼を言うと
ニッコリ笑っておばちゃんは寝台車両に戻っていった。
そのフィンランド語で書かれた新聞紙を読んでいると、車の広告と一緒にスノーモービルの広告が大きく書いてあった。一家に一台!みたいな言葉で並ぶスノーモービルは一台およそ80万とか100万越え。
(写真撮り忘れた)
ヘルシンキの新聞は機内で見てきたが人物の話題やスーパーの広告など現地の新聞紙はよりローカルで面白かった。
おばちゃんありがとう。
再び寝台列車に戻り、降りる準備をして部屋の外に出るとすでに他のツアー客の方々がぞろぞろ。
午前5時40分、直後タンペレに到着し、冷え込むホームに降り立った。
駅から降りてバスでの移動。
朝食を食べるにもまだ時間が早すぎるので合流したガイドさんが、
「外の空気を吸いにいきましょう」
ちょっとした時間でまったりするいい提案。
重い雲と相まって地の果てのような雰囲気。
湖の名前はガイドさんに聞いたらレニヤルヴィだかレミヤルヴィと言っていたのですが調べても正確な名前が出てきませんでした…。フィンランド語でしか書いていない。
ものすごく静かな湖の雰囲気はスーッと心を落ち着かせてくれます。
幻想的。
目の前にはよくテレビで見かける、湖に直結のサウナが併設されていて、そこで温まってから湖に入るという入浴方法がここで行われているようです。
湖から朝食場所へ移動。
朝食後、ショッピングモールにて買い物。
古いレンガ作りの建物の中に商店街のようにお店が入っており、店先には食材がずらっと並んでいた。
ディスプレイが上手くて美味しそう。
とりあえずあんまり荷物増やしたくないので買わなかったけども果物くらい買っておけばよかったと後悔。
その後楽しみにしていたムーミン美術館へと移動。
ショッピングモールのすぐ近くにあるタンペレ市立美術館。
(現在はリニューアルして場所移動しています。)
そこではムーミンの作者、トーベヤンソンが描いた原画や模型が展示されていました。同日、近所の幼稚園の子供たちも見に来ており皆先生の説明に真剣に耳を傾けていました。
そこで、ツアーの日本人の方(おばちゃん)が子供かわいいーと無理やり肩つかんで一緒に写真を撮ろうとしていたのでこっちがなんだか恥ずかしくなりました。やめましょう。
子供からしても怖いだろうに。
ここで日本版ムーミンではあまり見かけないキャラクターでビビッとくるキャラクターがいました。
タンペレの美術館で私が出会ったキャラクター。
それはモラン。
形、表情とキャラクター性がビビっときてグッズを色々買いました。
ただ、ムーミンの展示は観るのに全然時間足りなかった…。
そしてタンペレの街の中を観ながら大聖堂へ。
車内でフィンランドの生活について色々お話いただきましたがやっぱり考え方がとてもはっきりしていると思います。
資源は国の宝だからみんなで守る。
税金が高くても手厚く、多様な保障で国民に還元される。
教育への責任はとても重い。しかし教師になることはとても名誉なこと。
見習うべきところはたくさんあります。
その生活を日本人が行おうとするとまた別なものになってしまうと思うので、考え方や知恵を参考にすることができればまた違ってくれるのかなと話を聞いていて思いました。
その後、タンペレ市内の大聖堂へ。
↑内部
ここは説明をWikipedia先生に…と思ったらwikiにも載っていなかったので専用サイトから。
ラールス・ソンクの代表作であるタンペレ大聖堂は、1902~1907年に建築されたフィンランド・ロマン主義建築で、当時は聖ヨハネ教会と呼ばれていました。2000人を収容する教会内では、マグヌス・エンッケルによって描かれた大きな祭壇画や、フーゴ・シンベルグの「傷ついた天使」や「死の庭」などといった有名な作品を見ることが出来ます。教会の6つある出入り口の為に、それを囲む石壁には、6つの門が作られています。教会は1923年から大聖堂として役割を果たすようになり、現在は挙式会場やコンサート会場として人気があります。
リンク:Muuka.com
コンサートにも使われるとのことでバックヤードとかちゃんと作ってありました。低い建物が多いタンペレではちょっと目立っていました。
大聖堂から移動。
ようやく昼食を食べて、
(この店のご飯は美味しかった!)
タンペレとお別れ。
いよいよ最終地、ヘルシンキ。
夕方。
ヘルシンキの街が見えてきた。
↑ヘルシンキ駅
まずはホテルにチェックイン。
スカンディック シモンケンタ ヘルシンキ(Scandic Simonkentta Helsinki)
夕食までちょっと時間があるので郵便局と近くの美術館へ行くことに。
郵便局はグッズが色々販売されているとのことで一度観てみたかった。
まずは郵便局。
しかし、建物内が工事中…。グッズ販売、どこ?
うろうろ奥に進んでいく。
そしたら図書館に出た。
皆静かに読書中。
珍しい目で見られながら図書館を抜け、通路を進んでいくと、
…裏に出た。
もう局員さんに聞くかと思うけども聞いてから向かって、となるとそんなに時間に余裕はない。
しょうがないので隣にある美術館へ。
ヘルシンキ現代美術館 キアズマ。
↑キアズマの前にある銅像。仙台にある伊達政宗像に似てる。
現代美術館というだけあってインスタレーション色が強い。
ジャンボジェットのエンジン組み込んだ巨大な作品もあったり、空間いっぱいテープがぶら下がっている作品など、多彩で楽しかったです。
フィンランドの現代美術はどこか優しい印象があり、見ていて国民性が垣間見える感じでした。
キアズマのショップもグッズがかわいい。
美術館を後にしてホテル近くにあるスーパーへ。
カッコいい建物内は他の建築物と比べて近代的。
今まで自然体な建築物を見てきたので近代的な建物は新鮮。
スーパーでお酒やコーヒー、食べ物を買う。
そこで見つけたのは、ムーミンのチョコエッグ!!
めっちゃテンションあがって3つ購入。
日本に帰ったらあけようと楽しみにしていました。
これが後ほど失敗につながります。
レジに並んでいると、レジ打ちは10代くらいの若い男の子。
前の人が終わって品物をレジに並べていると、
小さい声で、
「コンニチワ」
と聞こえたので私も「こんにちは」と言った後、フィンランド語で「モイ」と挨拶。
(かしこまった挨拶は「(Hyvää) iltaa」(ヒュヴァー) イルター で、こんばんは。moiは砕けた挨拶)
ニコッと笑ってくれました。
「キートス」で別れて。
気持ちがほっこり。
買い物も終わり、ホテルに戻って夕食。
疲れたのでお部屋に帰ってテレビを見てみる。
すると料理番組が。
おお、テーブルめっちゃごちゃごちゃしてるけど何を作っているん?
チョコを溶かしてケーキに、かけて、
おもちゃを乗っけて、
できあがり。
スポンジも用意してあったし、チョコ溶かしただけだろ…。
つっこみどころの番組もなんだか気が抜けてて面白かったです。
この日は就寝。
名残惜しいですが明日はいよいよ最終日。
ヘルシンキでの自由時間は回りたいところがあるので、スピード勝負となります。
アンティークのマーケットとかもめ食堂、デザイン博物館を「観る」のが目標…。
制限時間は2時間。
果たして無事に回れるのか。
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ロヴァニエミのサンタクロース村でこっそり自宅へ今年のクリスマスに届くようにサンタクロースからのメールを発注していました。
12月24日ぎりぎりに無事到着し、10ヶ月前に頼んだ手紙がフィンランドから届いたことに感動しました。
届かないことも多いと聞いていたので喜びもひとしお。
サンタクロースさん、ありがとうございました!
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