フィンランド旅行記 最終回 『9.ヘルシンキ疾走』 ~ヘルシンキ~

フィンランド旅行記

いよいよヘルシンキで街歩き。

しかし、予想以上の時間制限の壁。

フィンランド旅行記、最終回です。

3月13日(7日目)


最後の日の朝もすっきりとした目覚め。

思えばこの旅で寝付きが悪かったり、寝起きがつらいってことがなかった。

目覚めるたびに何があるんだろう、何を感じられるんだろうってワクワクするしていたらあっという間に最終日になった感覚。


ヘルシンキの街並みを見ながらホテルのビュッフェで朝食。

朝食後、すぐにバスに乗り朝早くからやっているという近くの市場へ向かう。

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高級店が並んでいるけども、通りに面したカフェも点々と見えるヘルシンキのメインストリートであるエスプラナーディ通り。

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市場の近くにバスを停めて歩いて向かうと、海沿いの広場にテントが並んでいた。
テントでは手作りの雑貨や食べ物、日用品などが売られている。

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その内の一つのテントでオバちゃんがトートバッグを売っていた。


かわいいなーと思って何気なく見てると、


「私の手作りなのよ。しかも防水なの!」とのこと。


一緒にいたツアー客(こちらもオバちゃん2人)が「キャッシュが手持ち少ないから買えないのよねー」と残念がっていた。

試しに「カードOK?」聞いていたのですが、まさかテントの中に長机置いてある場所でカードは使えないだろ…と高を括っていたところオバちゃんがテーブルの下からカード読み取り機を取り出した。

「OK!」ニコッ

さすがクレジットカードを日常的に使っている国は違う。

オバちゃんたちはバッグを買いあさってました。

私もひとつ購入。

しかし滞在時間が短く、すぐに出発することに。

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午前中で数カ所回らないといけないので割りとハード。

まずはテンペリアウキオ教会

近くにバスを停めて街中を歩いて行く。

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しばらく歩いて行くと、


「着きました。」


ん?


建物への入り口が見えているけども教会らしきものは見えないぞ。


しかし、教会内へ入ると…。

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タンペレで行った教会とはまた違った雰囲気。

周りが岩に囲まれているので空気が静かというか、普通の建築物とも違った雰囲気があります。銅板を重ねてできた天井は独特の風合い。

テンペリアウキオ教会
教会は大岩をくりぬいた中に造られているが、上部側面にガラスがはめ込まれており、自然光が入り込むようになっていて明るい。教会内壁はくりぬいた岩盤がそのまま使われていて音響効果が優れており、しばしばコンサートホールとしても利用される。内壁は当初むき出しで残す予定は無かったが、音響学者マウリ・パリョと指揮者パーヴォ・ベルグルンドの助言により、このままの状態で使われることとなった。岩には氷河時代に削られて出来た模様を見ることが出来る。
(Wikipediaより引用)

教会内を見たあと再びヘルシンキ中心地へ。

次はフィンランドといえばこの風景を紹介されることも多い、
有名な『ヘルシンキ大聖堂』。

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ロマノフ王朝第12代皇帝アレクサンドル2世の像。
アレクサンドル2世がフィンランドの国会を再建したことを記念して建てられたもの。

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ここから自由行動。

しかし、ガイドさんから一言。


「ここから最後の自由行動になります。ただ注意していただきたいのが、空港行きの待ち合わせバスに乗り遅れた場合は多少待ちますが、それでも来なかった場合は全員飛行機に乗り遅れてしまうため出発します。ここで乗り遅れると日本行きの便を逃してしまうため、万が一乗り遅れた場合はタクシーなど、どのような手段でも空港へ向かってください。前にも乗り遅れた人がいましたので行動時間には十分に気をつけてください。」

最終手段でタクシー使えるとはいえ、恐ろしや…。


そして、ヘルシンキ大聖堂で解散。


バスの出発時間まであと2時間ちょっと…。


見たいポイントは以下。

・アカデミア書店と同書店内にあるカフェアアルトへ
・デザイン美術館(時間あれば館内)
・かもめ食堂の舞台となった「カハヴィラ スオミ」へ
・ヒエタラハティ・マーケットホールへ

…ええ、ちょっと厳しい。


優先順位を決めて、動くことにしました。


まずは大聖堂からアカデミア書店へと向かう。

メインストリートであるエスプラナーディ通りを通りアカデミア書店へ到着。案外近い。


私はよく行く本屋とあまり行かない本屋がはっきりしているが、ここは居心地が良すぎる…!帰りたくない


写真は撮れなかったのだが(というか本に夢中になってた)、フィンランドを代表する建築家、アルヴァ・アアルト(Alvar Aalto)が設計した建築だけあって絵になる本屋。

早速ここの本屋に併設されているカフェ・アアルトへ。

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仕切り等がなく店舗からそのまま自然にカフェに入れる。

席に着き、ランチプレートがあるとのことでそちらを注文。

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…すげぃ量。


しかし、美味しそう。


コーヒーはさすがに消費量世界一のフィンランドとあって量たっぷり。


しかしそれにしてもクロワッサンやチーズ、フルーツが美味しい。


中でもパッションフルーツは旅行中食べていたどのフルーツよりも美味しかった。


小休憩してカフェを出る。お腹いっぱい。


本屋ではムーミンの漫画を購入。


時間が限られているためじっくり選べなかった…!


アカデミア書店を出て今度はデザイン美術館へ。

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デザイン美術館へ到着。しかし、時間的に中を見たらもうここでバスの集合場所へ戻らないといけない…!


決断、「写真を取ろう(泣」

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デザイン美術館

…そして急ぎ、かもめ食堂の撮影場所となった「カハヴィラ スオミ」へ向かう。

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案外街中にひっそりとあった「カハヴィラ スオミ」。

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※2015年にオーナーが変わり、リニューアルして「ラヴィントラ カモメ」になったそうです。外観は変わっていないようですが内装は変わったとのこと。

中を覗くと結構混んでる…!


というかよく見ると日本人多いな。


自由行動でここまで来て日本語の中でコーヒー飲むのもなぁ…。


嫁さんは「外観で十分」とのこと。

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ここに来たことに価値があると自分を納得させ、ヒエタラハティ・マーケットホール「方面」へ向かう。


…というのもやはり時間が足りない。


このままだとチラッと見て集合場所に向かわないといけない…!


ルート的にはここから集合場所へ向かう方向にあるから焦る必要は無いんだけど、やはり集合時間が頭をよぎる。


と、ここで問題発生。


入り口が見つからない。


場所はこの辺りのはず…!


地図とにらめっこ。


聞こうと思ったけど人通りが少ない場所に来てしまった。


時間が…!


ここで決断。


よし、もうヘルシンキをぶらぶらと歩きながら集合場所に向かおう。


確か集合15分前くらいだったと思う。


きっちり時間を決めて動けばよかったんだろうけど、
それもなんだか味気なくて最後は写真を撮ることもせず、ヘルシンキの石畳を噛みしめるように歩いた(気持ち駆け足で)。






そして、集合時間にも無事間に合った。

バスに乗りヴァンター空港へ。

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つい5日前に来た時よりも、この旅行中で自分の中に今までなかった考えや経験を得て、このヴァンター空港の見え方がちょっと変わった。

この空港に着いたときは現地の人とコミュニケーションをとるのにちょっとたどたどしかったけれど、帰りでは何の気兼ねもなく接することができた。

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今まで見てきた世界と違った自然・人と触れ合ったことで、明らかな変化を得ることができた。


これは自分にとって今後大きなプラスになると思う。


仕事する上でも、生活する上でも。


でももっと知りたいことがたくさんあって、今回がその一部分しか知ることはできなかった。


もう一度フィンランドに来よう。


いつになるかわからないけど、必ずこの自然と人に会いに戻ってきたいと思った旅行でした。

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帰りの飛行機では、KOFFを名残惜しく飲んで食べてスヤっと寝たらあっという間に日本に着きました。

寝たとはいえ行きより早く着く感じはなぜだろう。

そして成田から東京、新幹線で仙台へと戻って自分の生活へ。

7日間の経験だったけど、濃密な日々でした。

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フィンランドの人々の生活を見たことで得たことは多くを求めないこと。


何が必要か、必要じゃないかを生活レベルで考え実践し、より良い生活をすること。


個人でもその考え方はとても参考になるし、今後変えることもできる。


人生を消耗する生活ではなく、もっと人生を豊かに生きるよう努力したい。


今回の旅行はたった数日だったけど大きな財産になった。


今でもガイドさんの言葉をふと、思い出す。


「学校ではテストのために勉強するのではなく、人生のために勉強をする」


フィンランド旅行記 おわり

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